黒板に4本線を一気に引く道具。

これね、自分で簡単に作れるんです。

 

何これ?

黒板に4本線を一気に引くことができる道具です。小学校や中学校の英語の授業で、文字指導をするときなんかに便利です。

初期の英語学習者にきちんと文字指導をしておかないと、高校生になってもちゃんとした文字を書くことができません。何事も初めが肝心ですね。

最近は市販の道具もあるようですが、買うほどのものでもないと思いますので、作り方を紹介します。簡単なので初めての人でも1時間程度で作れると思います。

このエントリでは写真と文章で解説しますが、本文の最後に設計図と簡単な作り方をエクセルファイルにして置いておきますので、よければダウンロードして使ってください。

完成イメージ

完成するとこのような感じになります。写真はチョークが5本入っていますが、ここで解説するのは4本バージョンです。5本だと音楽の授業にも使えますね♬

チョークを挿したところ
チョークなし

準備するもの

以下は日本理科学工業のこのチョークを使うと想定した作り方です。

材料は全て近所のホームセンターで手軽に入手できます。

木の板2枚(140mm*30mm)
  軽くて安くて加工が簡単な「杉」材が良いと思います。または薄くて取り回しの簡単な「MDFボード」か。ホームセンターでは木材を買うと(多少お金がかかりますが)カットもしてくれますので、ノコギリに自信のない人はぜひ利用しましょう。自分でやろうとすると斜めになったり歪んだりしがちですよね。

・固めのスポンジ(厚さ15mm程度)
 間違っても食器洗いのスポンジのようなものを買ってはいけません。ホームセンターでゴムの板や硬質のスポンジを置いてある棚で探してください。色は多分黒しかありません。指でぎゅっと押すとへこまずに反発してくるぐらいしっかりした硬さのものを選んでください。このスポンジがチョークを固定する大事な部分になります。

・強力な両面テープ
 「強力な両面テープ」というものがあります。こんなやつです。スポンジと木を接着することになりますので、普通の強さのものではちょっと心もとないですね。

・カッター
 普通のもので構いません。カッターマットもあるとなお良いですね。

 

作り方①板Aにスポンジ(大)を取り付ける

ここからの説明は、直径11mm、長さ60mmのチョークを使って、上の線から下の線までの距離が約100mmのものを作るときの作り方です。サイズを変えたいときは適宜調整してください。一応(大)サイズの作り方も本エントリ最後のファイルには入れています。

板はホームセンターで切ってもらうとして、スポンジを以下のサイズに切ってください。硬いとはいっても所詮はスポンジなので、カッターでサクッと切れます。一応ミリ単位でサイズを指定していますが、あまり神経質にならずに切ってしまいましょう。どうせ誤差は発生するし、遠目にはほとんどわかりませんから。

こんな感じになります。
板のサイズ
スポンジ(大)のサイズ

ここまでできたらチョークを挿して左右にブレないか確認しましょう。もしブレるようなことがあれば、スポンジの位置が悪いか、スポンジが小さすぎるかのどちらかなので、修正が必要です。

作り方②板Bにスポンジ(小)を取り付ける

グレーの部分は両面テープ

左右にブレがないことは確認できていますので、今度は縦のブレをなくすために板と板の隙間にスポンジを入れます。スポンジを切って、板との距離が10mmぐらいになるようにしてください。チョークの直径が11mmなので、良い感じに固定することができます。

スポンジ(小)のサイズ

作り方③板Aと板Bを貼り合わせる

さて、いよいよ2枚の板を貼り合わせます。

とは言ってもただ貼り合わせるだけなので、両面テープでペタッといっちゃってください。あ、仮止めできちんとチョークが固定できているかどうかだけは確認してから貼ってくださいね。

図ではスポンジに両面テープを貼っていますが、木の方に貼っても結局は同じこと。
完成!早速使ってみましょう。生徒の反応が楽しみですね!

設計図(大)(小)と作り方ファイル

いかがだったでしょうか。思ったよりも簡単にできそうじゃありませんか?ホームセンターで材料をそろえるところから始めても、半日程度でできると思います。

以下に作り方(すべて本文中に掲載していますが)と大きめサイズの設計図も置いておきますので、良ければ使ってください。小学生とかは大きめの方が見やすいのかな、なんて思います。

これが皆さんの文字指導の一助になれば幸いです。若いうちに文字指導がきちんとされていれば高校の指導も楽になりますからね(人任せ)

それでは。