分詞構文を完全マスター!

分詞構文とは接続詞や重複する主語などを省略し、代わりに分詞を使う構文のことです。

例えば

When he was walking down the street, he came across his ex-girlfriend.
「通りを歩いているとき、彼はばったり元カノに会った」

という文と同じ内容が、分詞構文を使うと

Walking down the street, he came across his ex-girlfriend.

と表現できます。

明らかに文が短くなりましたね。文脈上明らかな情報や重複する内容を省略することによって文をスッキリと見せ、分かりやすくすることができます。少し堅い用法なので話し言葉ではあまり使われることはありませんが、新聞などの書き言葉では多用される構文です。

今回はこの【分詞構文】を作れるようになりましょう。

分詞について 

分詞構文を使うためには、そもそも【分詞】が何かを理解しておく必要があります。分詞に関する基本的な情報は下に載せておきますが、詳しくはこちらを参照してください。

代表的な接続詞

分詞構文では接続詞を省略しますので、基本的な接続詞についても知っておく必要があります。分詞構文でよく省略される接続詞は次のようなものです。

because/as/sinceなぜなら
when~のとき
while~の間
andそして
after~した後

分詞構文の作り方

それではいよいよ分詞構文を作っていきましょう。接続詞を含む文を分詞構文に変換します。行う操作は3つです。

接続詞を消去する

②主語を消去する     (ただし前後で主語が同じ場合に限る)

③動詞(句)を分詞に変える (ただし見た目の形が変わらない場合もある)

例題 

「野球をしている時に、彼は脚にけがをした」を分詞構文で表現してみましょう。
まずは接続詞を使って普通に書いてみます。

When he was playing baseball, he hurt his leg.

接続詞はwhen、主語は前後とも”he”ですね。

①接続詞を消去します。

He was playing baseball, he hurt his leg.

となります。このままでは接続詞が欠けたおかしな文です。

②[,](コンマ)の前後で主語が同じかどうかを考えます。同じなら、接続詞の後の主語をしましょう。

Was playing baseball, he hurt his leg.

となりました。これもおかしな文です。

③接続詞のある側の動詞(句)を分詞に変えます。

元の文は過去進行形”was playing”でひとつの意味を持った動詞と考えられますので、この部分をまとめて一つの分詞にします。「~する、している」なら現在分詞、「~される」なら過去分詞にします。今回は当然、現在分詞を使います。

というわけで、完成した文は

Playing baseball, he hurt his leg.

となります。元の

When he was playing baseball, he hurt his leg.

に比べるとかなりスッキリしましたね。

分詞構文を作るときの注意点

分詞構文に慣れていない人がやりがちな間違いを紹介します。

接続詞の無い側の文を操作してしまう。

分詞構文で語を省略したり形を変えたりしてよいのは接続詞のある側だけです。接続詞の入っていない方は、一切触らずにそのまま置いておきましょう。よくあるのが「分詞構文では接続詞と主語を消す」という部分だけを機械的に覚えていて、主語を2つとも消してしまうミスです。重複するものは消してもかまいませんが、主語が一切なくなってしまうともう英語としては成り立たなくなるので注意してください。

分詞の選択ミス

分詞のことが良く分かっていない人は「現在分詞は現在のことを表し、過去分詞は過去のことを表す」と勘違いしがちです。まぎらわしい名称にも問題がありますが、「現在分詞」「過去分詞」という名称と「時制」の間には何の関係もありません。自分(主語)が何かを「している」、何か「である」なら現在分詞、何かを「されている」なら過去分詞です。繰り返しますが、時間は関係ありません。

練習問題


 次の文を分詞構文にしてみましょう。必ず自分で紙に書き出して、やってみてから答えを確認してください。いつまでも待ちますから。先に接続詞・主語をチェックしておくと解きやすくなりますよ。【難】とあるのは少し難しい問題です。これまでにお伝えした内容だけでは解けない部分もあるので、分からなければ解答と解説を参照してください。

問題

1.スマホゲームをしながら、私たちは夜を明かした。
We sat up all night and we played smartphone games.

2.私は郵便局を探しながら街を歩いた。
I walked around the town and looked for a post office.

3.わかりやすい英語で書かれているので、この雑誌は読みやすい。
Because it is written in plain English, this magazine is easy to read.

4.【難】何を言ってよいかわからず、私はただ黙っていた。(否定)
I just kept silent because I didn’t know what to say.

5.調子が悪かったので、私は家にいた。
Because I was sick, I stayed at home.

6.【難】 母の調子が悪かったので、私は家にいた。(主語が異なる場合)
Because my mother was sick, I stayed at home.

7.【難】そのメッセージを暗記してから、彼はそれを消去した。(完了形)
After he had memorized the message, he erased it.

解答・解説

1.スマホゲームをしながら、私たちは夜を明かした。
We sat up all night and we played smartphone games.

【正解】We sat up all night, playing smartphone games.
【解説】分詞構文の基本形です。分詞構文は文の前半に来ることもあれば後半に来ることもあります。過去形の文ではありますが、間違えて過去分詞playedを使わないようにしてください。私たちはスマホゲームを「していた」のであり「されていた」のではありません。

2.私は郵便局を探しながら街を歩いた。
I walked around the town and looked for a post office.

【正解】I walked around the town looking for a post office.
【解説】これも基本形ですね。前半を分詞構文にしてWalking around the town, I looked for a post officeとしても意味は通じますが、「私は町を歩きながら郵便局を探した」という意味になります。あくまで文のメインパートはそのまの形で残しましょう。

3.わかりやすい英語で書かれているので、この雑誌は読みやすい。
Because it is written in plain English, this magazine is easy to read.

【正解】Written in plain English, this magazine is easy to read.
【解説】「書かれている」は受身ですので過去分詞を使います。isをどうするか迷ったかもしれませんが、これも現在進行形のときと同じくis writtenで一つの動詞とみなしますので、まとめて過去分詞written一語にしてしまいましょう。主語がit/this magazineで異なるから残すのでは、と思った人がいるかもしれませんが、消してしまって大丈夫です。「主語が一緒」というのは「同一のものを指す」という意味です。

4.【難】何を言ってよいかわからず、私はただ黙っていた。(否定)
I just kept silent because I didn’t know what to say.

【正解】I just kept silent, not knowing what to say.
【解説】否定形の分詞構文の場合、分詞の前に否定語(notまたはnever)を置きます。助動詞didは省略します。[ , ]を使うかどうかは読んだ時のリズムに応じて決めてください。なくてもかまいませんが、コンマを使う方が普通です。

5.調子が悪かったので、私は家にいた。
Because I was sick, I stayed at home.

【正解】Being sick, I stayed at home.
【解説】be動詞を省略してSicking ~ などとしていませんか?sickは動詞ではなく形容詞なので、分詞の形をとることはできません。この場合のbe動詞は単独で使われているものですから省略はできません。現在分詞beingの形にします。

6.【難】 母の調子が悪かったので、私は家にいた。(主語が異なる場合)
Because my mother was sick, I stayed at home.

【正解】My mother being sick, I stayed at home.
【解説】Being sick, I stayed at home.としてしまった人はいませんか?それでは5番と同じ文になってしまいますよ。分詞構文で主語を省略できるのはあくまで両方の主語が同じ(同一のものを指している)場合だけです。前後で主語が異なる場合はそのまま残しておく必要があります。

7.【難】 そのメッセージを暗記してから、彼はそれを消去した。(完了形)
After he had memorized the message, he erased it.

【正解】Having memorized the message, he erased it.
【解説】接続詞を含む部分が過去完了形で、含まない部分(過去形)と時制がずれているケースです。「暗記してから」「消した」と時間がずれていることを表現するために、分詞構文も完了形にします。完了形の分詞構文は【having+過去分詞】となります。それにしてもこの「彼」、何者なんでしょうね。スパイか何かでしょうか…。

まとめ

分詞構文は少し堅い言い方なので日常の会話で使われることはあまりありませんが、新聞や雑誌、論文などの書き言葉ではよく使われます。分詞構文が理解できているとワンランク上の英語学習者に一歩近づけますね。

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