単語が苦手でも英検1級に合格できる戦略!

単語の対策をほとんどせずに英検1級に合格する方法を紹介します。

英検1級(一次)の合格ラインは?

英検1級(一次試験)の合格ラインは2028点、正答割合にしておよそ70%です。

一次試験の構成はリーディング41問(41ポイント)、リスニング27問(27ポイント)、ライティング1問(32ポイント)の合計100ポイントとなっています。このうち約70ポイントを取れたら合格です。詳しくはこちら

点を取りやすいところ、取りにくいところ

これは2020年度第3回の1級一次試験の結果です。★マークの【平均正答率】に注目してください。

全受験者の平均正答率、合格者の平均正答率、どちらを見てもReadingが一番低く、Writingが一番高くなっています。この傾向はこの回に限ったものではありません。

つまり、英検1級のReadingはListeningやWritingに比べて難しいのです。

Readingは単語勝負

Reading41問の内訳は、単語(熟語)25問、長文16問です。

意外かもしれませんが、この41問、配点は全て同じです。15秒で答えられる単語1問も、3~4分かかる長文1問も全く同じ価値なのです。ちょっと理不尽な感じがしますが、それが英検です。

手っ取り早くReadingパートで点を稼ぐには、とにかく単語(熟語)を覚えることです。それさえできれば読解力が多少低くても合格点に達するでしょう。

単語が覚えられない人はどうする?

ただ、そんな簡単に1級レベルの単語が覚えられるなら誰だって合格できますよね。それができないということは、やっぱり1級の単語は難しいんです。私自身1級の単語は25問中10~11問しか正解できません。「当てずっぽうより多少はマシ」というレベルです(苦笑)

では単語ができない私はどうやって1級に受かったのでしょう。

単語(熟語)以外の部分を必死で取る!

というだけの話です。

100問中70問正解すればいいので、単語が25問のうち10問しか正解しないなら、他の部分で75問中60問正解すればいいのです!

ここからは各パートの対策を紹介します。

各パートの目標点の目安

Readingパート

合格目安の正答率は70%ですが、すべてのパートで均等に70%取る必要はありません。単語が苦手なら、思い切ってReadingパートの目標得点率を60%(24問)程度に設定しても良いと思います。

Listeningパート

ListeningパートはReadingパートよりも点が取りやすい部分です。ここでしっかり点を取っておきましょう。27問中22問程度(80%)は正解したいところです。

Writingパート

Writingパートは最も平均点が高くなるパートです。内容・構成・語彙・文法のそれぞれの項目についてそれぞれ8点、合計32点で評価されます。各項目6点、合計24点(75)を目安にしましょう。

長文パートの対策

単語パートに比べれば語彙は易しい

1級ですから長文も当然ハイレベルです。ただ語彙レベルは単語パートに比べれば相当下がります。知らない単語も当然出てきますが、前後の文脈から推測できるレベル、もしくは分からなくても解答には大して影響のないレベルです。少なくとも単語(熟語)パートのように「すべての選択肢の意味がわからない」というようなことはありません。

長文を読めるようになるには

普段からたくさんの英文に触れるようにしましょう。私はkindleで常になにかしらの英語の本を読むようにしています。小説よりはビジネス書や心理学、社会学の方が英検対策としては適切だと思いますが、大事なことは「毎日少しでも英語に触れる」状態を作ることです。自分が興味を持てる本、楽しんで読める本を読みましょう。ちなみに普通の語彙で書かれた(専門用語の入っていない)小説も辞書を必死で引かないと読めない、というレベルの人は、まだ一級を受けるレベルには達していないので、まずは本を一冊読むことを目標にしましょう。

様々な出版社から長文パートの対策本も出ているので、そういうものを使ってもかまいません。日々英語を読んでいれば、長文パートに出てくる程度の語彙は身につきます

Listeningパートの対策

リスニングパートで最も大事なこと

ずばり、放送が始まる前にすべての問題と選択肢に目を通しておくことです。同じ能力を持っている人でもこれをするかしないかで得点率が大きく変わります。事実、私もこれをやらなかった2020年度第2回では18点でしたが、先に問題と選択肢を読んだ2020年度第3回では27点(満点!)を取ることができました。全ての問題に目を通そうとすると、短くても10分程度はかかります。10分という時間を捻出するのはなかなか大変ですが、それだけの価値は十分あります。

リスニング力を付けるには

いくら事前に問題を見ても、リスニング力そのものが低ければ話になりません。リスニング力をつけるには【ディクテーション】が効果的です。これは「聞こえた英語を全て書き取る」という地味なトレーニングですが、音声に集中しないとできませんし、なにより「自分に聞き取れないのはどの部分か」がはっきり分かるので、絶対にリスニング力がアップします。絶対です。ただ、地味で面倒なのでやる人は少ないんですよね。やればいいのに。題材は何でもいいんですが、発音が聞き取りやすくて時事問題や社会問題にも強くなれるニュースサイトがお勧めです。私はこちらのサイトでディクテーションをしています。スクリプトも(全ての記事ではありませんが)用意されていて非常に使いやすいです。

Writingパートの対策

Writingパートは比較的点が出やすい部分です。各項目について見てみましょう。

内容

【課題で求められている内容が含まれているか】

2020年度第3回の課題を例にします。
課題は”Agree or Disagree: Globalization is a positive force in today’s world”でした。

ここで求められているのは「グローバル化は世界にとって良いことかどうか」ですので、とにかく「グローバル化」について書く、ということです。私はグローバル化の社会的な面、経済的な面、労働力の面から書きました。自分でもちょっとバリエーションが少なくて主張が弱いな、と思っていたところ、8点中7点でした。

構成

【英文の構成や流れが分かりやすく論理的であるか】

構成については課題の指示文に書かれていますので、その通りに書けば大丈夫です。
・例を3つ書く
・序論→本論→結論の流れで書く
・200-240語で書く

オーソドックスな小論文の構成です。序論で賛成/反対の立場を明らかにし、本論で例を3つ示す。最後に序論で提示した意見をもう一度書いて(表現を変えるとなお良い)終わりです。

私は8点中7点でした。

語彙

【課題に相応しい語彙を正しく使えているか】

8点中7点でした。課題に相応しい語彙って、何なんでしょうか。難しい単語を使えば良い、というわけではないと思いますが…。ここはちょっとよくわかりません。同じ単語や似たような表現を繰り返し使うと幼稚な印象になるので注意しましょう。

文法

【文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか】

8点中7点でした。私は文法にはある程度自身があります。間違った表現を使ったとは思っていませんが、「バリエーション」という部分で減点されたのかもしれません。私はどちらかというとシンプルな構造の文を好んで書きますので、「もっと一文を長くしなさい」「もっと複雑な構造の文にしなさい」というメッセージなのかもしれません。個人的にはシンプルで言いたいことが分かりやすい文が「良い文」だと思っているのですが、英検の採点基準としてはバリエーションが多い方が良いのでしょう。

一番大事なのは時間配分

テストが始まってしまえば、その時に持っている力をきちんと出すことに集中すべきです。
筆記試験の100分を有効に使いましょう。

そのために考えるべきなのが時間配分。無駄なところで時間を使わないようにしましょう。

【無駄なところ】というのは、たとえば分かりもしない語彙問題の部分です。いくら考えても知らない単語の意味が突然分かる、なんてことは起こりません。分からない問題はさっさと捨てて、答えられる可能性のある長文問題や、ライティングの構成を練る時間にあてましょう。単語(熟語)の問題に使えるのはせいぜい1問あたり20秒。それ以上考えて分からないものは何分考えてもわかりません。20秒×25問なので、単語(熟語)パート全体は8分程度で終えてしまいましょう。それ以上は無駄です。(と言いながら自分は12分も使ってしまいました。まだまだ甘いです。)

長文問題は全部で5題あり、それぞれに3~4問の問題が割り当てられています。特に最後の文章は長いので少し時間がかかりますが、平均して1題あたり10分程度で解答したいものです。

ここまでで約60分。長文にてこずったら70分くらいかかっているかもしれません。

残り時間のうち10分はリスニングの準備に置いておくとして、ライティングに使える時間20~30分です。絶対にこの時間内に書き終え、リスニング準備の時間を削ることがないようにしましょう。

ライティングはいきなり書き始めるのではなく、まずは構成決め(立場の決定、具体例の中身、順番の決定)にしっかり時間をかけましょう。ここさえきちんとしていれば、10分程度で一気に書き上げることも可能です。逆にここができていないと途中で止まってしまったり、場合によっては一から書き直したりすることにもなりかねません。何事も準備が大事です。

まとめ

最小限の語彙力で英検一級に受かる方法を紹介してきましたが、結局は「基本的なことがきちんとできている人が一番強い」ということです。

「基本的なこと」には当然語彙力も含まれます。語彙もしっかり身につけなければいけないのは当然ですが、一級の語彙は特別難しいので、なんとかそれを補うために他の部分の点を上げる工夫を紹介しました。

この記事が皆さんの合格の一助になれば幸いです。

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